大石田町は、山形県のほぼ中央に位置し、面積約80平方キロメートル、人口約8900人の町です。中央を最上川が流れており、かつて舟運の河岸場として栄えました。白い塀を描いた特殊堤防や旧家に残る蔵など、今も当時の名残をとどめています。
町の平野部と山間部を中心に、味自慢の手打ちそば屋が軒を連ね、大石田そば街道を形成。休日ともなれば、県内外からの家族連れなど、多くの人たちが大石田ならではのそばを求めて足を運びます。 |
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大石田がそばの里と呼ばれる4つの理由 |
其の1 昼夜の寒暖の差が豊かな風味を生む |
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大石田は玄そばの産地としても知られており、生産量は県内でもトップクラス。夏と冬、昼と夜の寒暖の差が大きく、デンプンの蓄積を多くするため、豊かな風味を生むと言われています。在来種の「来迎寺」や次年子の地そばを使った大石田そばといえば、生粉打ち(そば粉100%)か、1~2割のつなぎを使った、やや平打ちが主。程よいコシもありながら、のどごしはなめらかという田舎そばの逸品です。 |
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其の2 女性たちが育んだ歴史~伝統のそば振る舞い~ |
大石田では、カノ焼き(焼畑)は男の仕事、そばを打つのが女の仕事とされてきました。どこの家にもそば打ち道具があり、人が集まれば女性たちはせっせと打ちたてのそばを振る舞いました。母から子へ、また嫁へとそば打ちの技は家庭の味として「どこそこのそばはうまい」と評判になり、いつしか農家の軒にのれんを掲げたのがこのあたりのそばやの始まりとか。今でも、大石田のそば屋の主役は女性です。 |
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其の3 もてなしの文化が息づく~大石田新そばまつり~ |
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大切な客人を美味しいそばでもてなすのが大石田流。美味しいそばの条件は「挽きたて」、「打ちたて」、「茹でたて」の三拍子がそろったとき。この三たてに「採れたて」が加わる新そばのシーズンに新そばまつりを開催し、大石田のそばを振る舞います。使用するそばは、「来迎寺在来」。大石田町でしか食べられないこのそばを、新そばまつりのために大切に育てています。そして、そば街道全店のプロの打ち手と“そば打ちが生きがい”の玄人はだしの有志が一堂に会し、大石田ならではの香り高い風味豊かな旬のそばを提供します。毎年県内外のそば通が集います。
新そばまつり
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其の4 心あたたまるふれあいの場~自分流のそばを~ |
大石田そば街道振興会加盟店の一部の店やあったまりランド深堀でそば打ち体験ができます。こね・のし・切り・茹でまでやさしく、楽しく、懇切丁寧に伝授してくれます。愛情込めて打つ自作のそばは、味わいも格別です。そば本来のうまさを知るには自分で打ったそばの味を知り、そば打ちの奥の深さを肌で感じるのが一番。あなただけの、世界で唯一のオリジナルそばを作ってみてはいかがでしょうか?いずれも予約が必要ですので、各店にご連絡ください。 |
●そば打ち体験実施店 |
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手打ちそば屋まんきち TEL:0237-35-3620
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次年子産業協同組合 TEL:0237-35-4150
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あったまりランド深堀(80名まで可能) TEL:0237-35-5353
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かおり風景100選に「大石田町そばの里」認定 |
平成13年11月に環境省のかおり風景100選に「大石田町そばの里」が認定されました。かおり風景100選とは、その地に住む人々や訪れる人々にとって心地よいと感じる「かおり」であり、自然景観はもちろん、文化、生活、歴史などの社会的背景を含め将来に残したい風景をいいます。この栄誉ある認定は、そば文化を大切に育んできた大石田の風土と、そばを愛する多くの人々が大石田をめんごがって(可愛がって)くださったお陰です。 |
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大石田そば街道振興会 そば街道名店案内 |
平成11年に結成し、現在、13店が加盟。腕自慢のそば屋が力を合わせてそばの里づくりに取り組んでいます。新そばまつりや社会福祉施設等の慰問のほか、県外での物産展など各種イベントにも積極的に参加し、さまざまな活動を展開しています。 |
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大石田そば街道パンフレットを差し上げます! |
大石田そば街道加盟店の紹介や地図の入ったパンフレットを差し上げます。ご希望の方は電子メールにて申し込みください。送付先の住所と氏名をお知らせいただくと、パンフレットを郵送させていただきます。
郵送依頼はこちら |
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9月上旬がそば畑の見ごろ |
さわやかな秋風が吹きはじめる頃には、白い花が一面に咲きほこるそば畑を見ることができます。 |
おすすめスポット |
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来迎寺地区
(国道347号線沿い) |
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豊田地区
(大石田温泉あったまりランド深堀の北西) |
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白い花はやがて実となり、赤い実をつけます。そして、赤い実は黒く堅い殻に被われた実へと変化。その実を収穫して、石臼などで挽いて粉にすると「そばのかおり」を発します。そのかおりがなくならないうちに挽きたてのそば粉でそばを打ち、火力の強い釜で躍らせるように一気に茹で上げ、冷水で素早く締めます。そして、「板」と呼ばれる浅い平木箱の器に盛りつけ。
ふくよかなかおり、さわやかな食感、食欲をそそる音…。それはまさに至福のときです。 |